大好きなシンガー・ミュージシャンである Robert Brookins が亡くなったそうです.
心臓発作で4月15日に亡くなったそうです.
Kaolu さんのブログで知りましたが,soulwalking.co.uk にも記されています.
80年代後半に MCA からソロアルバムをリリースした実力派シンガーであり,
George Duke, Stanley Clarke, George Howard ら西海岸のフュージョンシーンを支えるキーボードプレーヤーであり,
Whispers, Jeffrey Osborne, Bobby Brown などR&Bシンガーのプロデュースも手がけ,
Isley Brothers ("Come to Me") や Al Jarreau ("Pleasure") らに隠れた名曲を提供するコンポーザーであり,
Stephanie Mills の最良のデュエットパートナーであり(前にも書きましたね),
近年で言えば, E,W&F のブレーンの一人 でもありました.
ちょっと多才過ぎたのでしょうかね.裏方での仕事が多くて,本人名義での活躍で脚光を浴びることは多くなかった気がします.
かの『U.S. ブラック・ディスク・ガイド』 でも,あえて選択から外したと記されてしまう(初版p231)くらいなので,マニア向きな方であったかもしれません.
個人的には作曲も,鍵盤のプレイも,個性的な歌声も大好きであり,思い入れの深い人であったためこの訃報は結構ショックです.
MCA に残した2枚のソロアルバム 『In The Night』(1987),『Let It Be Me』(1988) はAmazon や Tower で探す限り現状では入手困難なようで残念です.
『In The …』 は全体的にまだまだ若々しい感じがしますが,Isleysに提供した "Come to Me" を自身の声で立派に歌い上げています.後半の鍵盤ソロも聴き物.
『Let It …』 は素晴らしいです.特にセルフプロデュースの前半はゆったりとしたミディアムスローの連続で夢見心地にしてくれます.1曲目では名曲 "Where is tha Love" を Stephanie Mills とのデュエットでカバーしているのですが,Donny Hathaway と Roberta Flack によるオリジナルに対してテンポをグッと落としたアレンジが絶妙で,当然2人の歌声も言うこと無しです.素晴らしい.
このアルバムは中古屋さんでもたまに見かけますね.
客演モノはそれこそ沢山ありますが,個人的に深く印象に残っているのは…
George Howard の 『Reflections』(1989) 1曲目 "Too Bad" .
曲もアレンジもかっこいい.彼独特の硬いベース音もたまりません.
George Duke の 『George Duke』(1986) では女性シンガー Sue Ann Carwell と "I Can Make It Better" というアップテンポの曲をデュエット.これもお気に入りです.
その Sue Ann Carwell の Sue Ann 名義でのアルバム 『Blue Velvet』(1988) でも2曲プロデュースしており,Al Jarreau に提供した "Pleasure" を歌わせています.これも聴き物.
また,1985年の Stanley Clarke のブラコンアルバム 『Find Out』 内の1曲 "Psychedelic" でも太いボーカルを聴かせてくれます.(このアルバムには全面参加)
他にも多数ありますが…
それにしても亡くなったとは.まだ40代ですよ.残念です. R.I.P.
こんなすごい人が亡くなったのにあまりニュースで取り上げられたりしないのが、なんか納得いかなかったりもします。
コメントありがとうございます.
>>あまりニュースで取り上げられたりしないのが…
確かにそうですね.知名度を考えると仕方がないかもしれませんが.
それにしても若過ぎますますよね.残念.
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